【ニューヨーク共同】米国初となる水爆の設計で重要な役割を果たした物理学者リチャード・ガーウィンさんが13日、ニューヨーク州の自宅で死去した。97歳だった。ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。歴代の大統領の科学顧問や政府内の専門家委員会のメンバーを務めた。
1928年、オハイオ州クリーブランド生まれ。シカゴ大で師事したノーベル物理学賞受賞者のフェルミに「私が出会った唯一の真の天才」と言わしめた。シカゴ大講師だった51〜52年にニューメキシコ州のロスアラモス研究所に派遣され、「水爆の父」テラーらの理論を基に水爆を設計した。