自民党の船田元・衆院憲法審査会与党筆頭幹事は15日の幹事懇談会で、憲法改正原案を作成する条文起草委員会の設置を提案した。立憲民主党の武正公一野党筆頭幹事は「あり得ない」と反発した。終了後、憲法審の枝野幸男会長が記者団に明らかにした。

 枝野氏は、条文起草委設置に関し「全会派が同じ方向での改正を目指して初めて意味がある」と記者団に述べ、否定的な見方を示した。

 自民の高市早苗前経済安全保障担当相が8日の憲法審で、条文起草委の早期設置に慎重な姿勢を示したとして船田氏に不満を表明していた経緯がある。