埼玉県八潮市で県道が陥没しトラックが転落した事故で県は16日、地中の下水道管内に残っていたトラックの運転席部分を地上に引き上げた。事故から約3カ月半。今後は土砂やがれきの撤去も進め、下水道管や道路の復旧を本格化させる。
陥没現場は仮設の建物で覆われ、午前7時ごろに作業を開始。異臭が立ちこめる中、作業員はマスクや防護服を身に着けていた。重機などを使い、約1時間半後に運転席部分を地上へ引き上げた後、ブルーシートに包み車で運び出した。
県によると、運転席部分は陥没地点より約30メートル下流の下水道管内に残されていた。県警などが2日に管内を捜索し、運転席部分の中から男性運転手(74)=千葉県八街市=の遺体を発見、地上に搬出した。
陥没事故は1月28日に発生。穴は徐々に拡大した。