松山地裁

 学校法人加計学園が運営する岡山理科大獣医学部(愛媛県今治市)のキャンパスに架けられた横断歩道橋の建設費を市が負担したのは違法として、市民団体のメンバーらが市に対し、計約1億3770万円の支払いを菅良二前市長や学園に請求するよう求めた住民訴訟の判決で松山地裁(古市文孝裁判長)は16日、請求を棄却した。

 訴状などによると、歩道橋はキャンパスの北側の敷地と南側の駐車場を結び、市道をまたぐ形で19年11月に完成。原告側は「私有地の歩道橋は、事業主体の民間事業者が建設費を負担するべきで違法な公金支出」と主張。

 今治市側は「学生や市民の安全面を最優先に考えた」とし請求棄却を求めていた。