沖縄県議会は16日、自民党の西田昌司参院議員が「歴史の書き換え」とした「ひめゆりの塔」の展示説明を巡る発言への抗議決議を賛成多数で可決した。自民、公明両党の会派も賛成。西田氏は9日の記者会見で「おわび」したが「自分の言っていることは事実」などと持論を展開しており、改めて発言の撤回と謝罪を求めた。
西田氏に議員辞職を求める日本維新の会会派は反対した。
抗議決議は、発言が「沖縄戦の実相をゆがめ、戦没者や戦争体験者を冒涜し、県民の尊厳を踏みにじるものだ」と指摘。「西田氏に求められているのは、戦争体験者や遺族の深い悲しみの声に真摯に向き合い、沖縄戦の実相・史実を正しく認識すること」とした。