【ワシントン、エルサレム共同】イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザで攻勢を強め、ロイター通信は16日、ガザ保健当局の話として15日朝以降に250人以上が死亡したと伝えた。ルビオ米国務長官は15日、2カ月以上も支援物資搬入をイスラエルに止められているガザの住民の苦難に「無関心ではない」と述べた。イスラエルのネタニヤフ首相と15日に電話会談したとし、ガザへの支援再開を検討していると話した。
13〜16日のトランプ米大統領の中東3カ国歴訪中に停戦交渉で進展がなければ、イスラエルはガザへの攻撃を拡大する構えを示してきた。トランプ氏も訪問先のアラブ首長国連邦(UAE)で16日、ガザについて「多くの住民が飢餓に直面している」と懸念を表明し、支援が必要だとの考えを示した。
ルビオ氏は訪問先のトルコ南部アンタルヤで記者団に対し、ガザの人道状況に「悩まされている」と発言。イスラエルはイスラム組織ハマスへの支援物資流出を懸念しており、ルビオ氏はそれを解消する形で支援再開を計画しているとした。