【ニューヨーク共同】米東部ニューヨーク州地裁は16日、2022年に英作家サルマン・ラシュディ氏(77)を刃物で襲撃したとして殺人未遂などの罪に問われ、今年2月に陪審が有罪評決を下したヘイディ・マタール被告(27)に禁錮25年を言い渡した。米メディアが伝えた。弁護側は上訴する方針。
ラシュディ氏はイスラム教預言者ムハンマドを題材にした小説「悪魔の詩」で知られる。22年8月12日、文学イベントで講演する直前に刃物で繰り返し切りつけられ、片目を失明するなどした。
「悪魔の詩」を巡り、イスラム教を冒涜しているとしてイランの最高指導者だった故ホメイニ師から1989年、一方的に死刑宣告を出された。