ガス漏れがあった堺市の「ENEOS堺製油所」の現場付近に集まった関係者ら=17日午後0時9分(共同通信社ヘリから)

 17日午前10時ごろ、堺市西区築港浜寺町の「ENEOS(エネオス)堺製油所」で「従業員の意識がない」と119番があった。大阪府警やエネオスによると、配管からガスが漏れ、40〜70代の男性従業員3人が搬送された。うち1人の死亡が確認され、別の1人も意識不明という。ガスには有毒な硫化水素が混ざっていたといい、府警などが原因を調べる。

 エネオスは同日、原因究明に当たる緊急対策本部を立ち上げたと明らかにした。

 府警によると、事故は製油所内のガスタービン発電所で発生。従業員が点検のためガスを止め、配管の接合部の部品を取り外した際に、内部に残っていたガスが漏えいしたとみられる。