【エルサレム共同】イスラエル軍は16日夜、パレスチナ自治区ガザでの攻撃をさらに拡大したと発表した。「軍事作戦の初期」として大規模空爆と地上部隊の増員を始めたとしている。16日夜までに既に攻勢があり、ガザ保健当局は17日昼、過去24時間で153人の死亡が確認されたと発表した。
イスラム組織ハマスとの停戦交渉は膠着しており、イスラエルは16日までのトランプ米大統領の中東歴訪中に進展がなければ攻撃を拡大すると警告していた。攻撃強化で犠牲者が一段と増えるのは必至だ。ロイター通信は16日、15日朝以降の攻撃で250人以上が死亡したと伝えていた。
国際移住機関(IOM)は15日午後以降に1万9千人以上の住民が避難を強いられたと発表した。
中東の衛星テレビ、アルジャジーラは17日、ガザ北部や南部ハンユニスのほか、中部デールバラハでも激しい砲撃があったと伝えた。ガザ保健当局によると、2023年の戦闘開始以降のガザ側死者は5万3272人となった。
イスラエルの交渉団は17日まで仲介国カタールで交渉を続ける。