【エルサレム共同】イスラエル軍は18日、パレスチナ自治区ガザ北部と南部で大規模な地上侵攻を開始したと発表した。ロイター通信などによると、イスラエルとイスラム組織ハマスは17日、仲介国カタールで停戦交渉を再開したが、イスラエル軍は攻撃を強化。交渉に進展がなければ、さらに攻勢を強める構えで、被害拡大が懸念される。イスラエル軍が3月中旬にガザ攻撃を再開して以降、最大規模の侵攻とみられる。
イスラエル軍は攻撃拡大の初期段階だとしている。中東メディアによると、18日のガザ側の死者は130人を超えた。停戦交渉では2カ月程度の停戦と引き換えにハマスが人質を解放する案が軸になっているもようだ。
地元メディアによると、イスラエル首相府は18日、戦闘終結を含む「あらゆる可能性」を模索して交渉しているとの声明を出した。戦闘終結には全人質の解放やハマス戦闘員の追放、ガザの「非武装化」が含まれる必要があると主張した。ハマスは武装解除を拒む考えをこれまで示しており、協議の行方は不透明だ。
停戦交渉は隔たりが埋まらず、停滞していた。