料理宅配サービス「ウーバーイーツ」の配達員が突然のアカウント停止で仕事ができなくなったとして、運営会社に損害賠償を求めて訴訟を起こし、会社が解決金を支払うことで和解したことが19日、分かった。東京都内で記者会見した原告側の支援者らが明らかにした。
原告代理人の川上資人弁護士は「突然、理由もなく止めれば許されないことがはっきりした。非常に意義がある」と話した。
原告側によると、原告は2人で、2023年9月に東京地裁に提訴した。和解は今年4月11日付で、解決金の額は非公表。
原告の1人は22年8月、違反行為を理由にアカウント停止。それまで6年稼働したが、寝耳に水で、違反行為はないと主張したのに聞き入れられなかった。弁護士を介してやりとりすると「誤判定」と認め、会社はアカウントを復旧させた。
もう1人は22年5月に停止。理由は配達の放棄とされ、現在もアカウントは復旧しないままだという。
運営会社は「アカウントの停止は規定に基づき、客観的な基準に従い適切に実施している」とコメントした。