カンボジアの世界遺産アンコールワット(ロイター=共同)

 【プノンペン共同】AP通信は19日、カンボジア北西部シエムレアプにある世界遺産アンコール遺跡群で落雷があり、カンボジア人観光客3人が死亡したと報じた。ほか数人が負傷したという。カンボジアの観光相は17日、観光業に悪影響が出るとして、事故に関するソーシャルメディアの投稿などを削除するよう国民に要請。政府は事故について公表していない。

 カンボジアの政権与党は言論抑圧を強化している。

 アンコール遺跡群はアンコール王朝(9〜15世紀)期の都市の跡。石造の寺院遺跡アンコールワットが特に広く知られ、国旗にも描かれている。地元メディアによると、2024年の海外観光客は約100万人で、入場料収入は4700万ドル(約68億円)超だった。