外壁の一部(丸印の角の部分)が落下した旧岐阜高島屋のビル=岐阜市日ノ出町

 岐阜市の柳ケ瀬商店街にある旧岐阜高島屋のビル外壁の一部が剝がれ、敷地内に落下していたことが分かった。ビル管理会社の関連会社「岐阜土地興業」(同市)によると、落下したのは今月7日午前8時50分ごろで、けが人はなかった。土地興が落下地点近くにバリケードを設置するなど安全対策を進めている。

 落下したのは、金華橋通りに面したビル北西角の最上部の外壁で、長さは1メートル以上とみられる。落下地点はビル敷地内で、落下後に外壁は割れていたという。

 通行が多い場所に近いことから、土地興は敷地に入れないようビル北側にバリケードを設置。今月13、14日には、土地興が依頼した専門業者が、外壁の浮きや剥離の状況を赤外線を用いて調査した。土地興担当者は「調査結果を受けて、さらに安心安全を確保できるよう対応する」と話した。

 旧岐阜高島屋のビルは昨年7月の閉店以降、解体を巡って高島屋と土地興で協議が続いている。

(小田香緒里)