14〜15歳だった実の娘に性的虐待をしたとして、不同意性交や映像送信要求の罪に問われた父親に、千葉地裁は21日、懲役16年(求刑懲役20年)の判決を言い渡した。
判決理由で鎌倉正和裁判長は、被告が交流サイト(SNS)で身分を隠して娘に接触し、約9カ月にわたり、不利な情報を拡散すると脅迫して性的な行為をし、その様子を撮影させたと指摘。娘は自殺まで考えたとして「被害者の性的自由や自己決定権を踏みにじり、極めて卑劣かつ執拗だ」と非難した。
判決によると、被告は2023年10月〜24年7月ごろ、娘にわいせつな行為をするとともに、撮影した映像を被告自身のアカウントに送信させるなどした。