空自T4練習機が墜落した入鹿池を捜索するダイバー=20日午後

 航空自衛隊のT4練習機墜落事故で、空自は21日、現場となった愛知県犬山市のため池「入鹿池」の捜索で、新たに主翼や尾翼の一部とみられる部品を発見し、回収したと発表した。燃料流出の影響を調べるため、池や周辺の水質調査を始めたことも明らかにした。事故は21日で発生から1週間となった。

 空自によると、見つかったのは揚力を調整する「エルロン」や「フラップ」の他、水平尾翼とみられる部品。回収物の詳しい状況や発見場所などは事故調査に影響があるとして公表しなかった。

 池の広範囲で燃料が浮いているのが確認され、空自は回収作業を進めている。水質調査は地元の要望を受けたもの。20日に開始した。