三重県桑名市は21日、全国で初めて、悪質な事案で加害者の氏名を公表するカスタマーハラスメント(カスハラ)防止条例に基づき、市に寄せられた相談1件が該当するかどうか審議する対策委員会を開いた。4月の条例施行後、初の審議となった。

 対策委は非公開。カスハラ被害を訴える相談者へのヒアリングを実施。今後、加害者への聞き取りも行う。カスハラと認定した場合は、加害者に警告する。改善されなければ、加害者の氏名、住所を1年間、市のホームページで公表する。

 カスハラ防止条例は桑名市のほか、北海道と群馬、東京の3都道県でも4月から施行している。