政府は、台湾に在留邦人向けの投票所を2カ所設置する方向で調整に入った。外交関係がなく在外公館を置いていない台湾では、これまで現地に投票所はなかった。夏の参院選から開設する見通しで、在留邦人が選挙権を行使できる機会を拡大させる。複数の関係者が22日明らかにした。

 台湾の在留邦人は約2万1700人で、有権者は約1万6700人。投票所は対台湾窓口機関の日本台湾交流協会の台北事務所と高雄事務所に設置する。

 海外の有権者の投票方法は(1)大使館や総領事館などに出向いて投票(2)投票用紙を事前に請求して登録先の選挙管理委員会に郵送(3)一時帰国して日本国内で投票―の三つ。