大阪・関西万博で休館が続くアンゴラパビリオンの工事に関わった大阪市の業者が、建設業法に基づく許可を受けていないことが22日、大阪府や関係者への取材で分かった。この業者は、工事を発注した下請け企業に費用の一部を支払っていないことも関係者への取材で判明した。費用の未払いが休館の一因になっているとみられる。
府によると、府内で建設業を営むのに必要な府知事や国土交通相の許可の取得が確認できなかった。関係者によると、施工費用数千万円を下請け企業に支払っていないといい、この下請け企業はアンゴラ館の関連工事を中止している。
建設業法は、許可を受けずに営業した場合、3年以下の懲役または300万円以下の罰金を科すと定めている。
日本国際博覧会協会によると、アンゴラ館は「技術的調整」が必要になったとして休館が続いている。未開館のネパール館でも建設業者への費用の未払いがあり、工事が中断している。