【カマン共同】トルコ中部の遺跡で1980年代から発掘調査を続け、20日に78歳で死去した中近東文化センター付属アナトリア考古学研究所名誉所長の大村幸弘さんのお別れ会が22日、研究所がある中部カマンで営まれた。参列したヤズグ文化・観光副大臣は「人生をこの大地にささげ、私たちの歴史と未来を守ってくれた。ありがとう」と涙ながらに追悼した。
お別れ会にはトルコ政府や日本大使館、研究所関係者ら約80人が出席。大村さんのひつぎをトルコと日本の国旗で包んだ。
大村さんは「暗黒時代」とも呼ばれていたヒッタイト帝国滅亡後の時代や、人類史の転換点となった「鉄」のルーツを追い続けた。