航空自衛隊のT4練習機墜落事故で、空自は22日、現場となった愛知県犬山市のため池の捜索で見つかった体の一部の身元を、搭乗していた井岡拓路1等空尉(31)と網谷奨太2等空尉(29)と確認したと発表した。2人の死亡が確認された。
空自トップの内倉浩昭航空幕僚長は同日記者会見し「前途有為なパイロットで、計り知れない損失だ。原因究明に努めつつ、一層の飛行の安全に万全を期す」と強調した。
機体は墜落の衝撃でばらばらになったとみられ、池の水面や水中などから破片や部品が多数見つかっている。フライトレコーダー(飛行記録装置)を搭載しておらず、空自による事故調査が難航する恐れがある。