JR山手線が23日の始発から運転を見合わせた。ラッシュ時間帯を直撃。周辺の路線も普段より多くの乗客であふれ、ダイヤが乱れた。利用客には疲労感がにじみ「山手線が止まると影響が大きい」「原因を明らかにしてほしい」といった声が上がった。
JR新橋駅近くの会社に出勤した東京都足立区の会社員井上達也さん(51)は、山手線と並走する京浜東北線を利用。「20分早く家を出て、何とか着くことができた。一つの路線が止まると他にも影響する」と疲れた様子だった。
赤羽駅から新橋に通勤する会社員の堀里美さん(49)は、普段使わない別の路線に乗ったといい「客同士の体が触れ合うほどの混雑だった。なぜこんなことになったのか」と話し、原因究明を求めた。
JR新宿駅では、改札前で駅員に運行状況や乗り換え方を尋ねる人が相次いでいた。東京都新宿区内の高校に通う女子高校生(15)は、いつも利用する山手線でなく西武新宿線で新宿までたどり着いた。「慣れない乗り換えは大変だし困る。今日は運動会の朝練があるのに」とため息をついた。