JR東日本は23日、山手線の運転見合わせにつながったパンタグラフの損傷は、施工に問題があった架線が切れて垂れ下がり、電車に当たったのが原因とみられると説明した。ダイヤの乱れが朝のラッシュ時間帯に及んだことを「深くおわびする」としており、山手線や京浜東北線など4路線で東京都内の同種設備50カ所を24日始発までに緊急点検するとした。
JR東によると、新橋駅付近の外回り線で23日未明、パンタグラフと接触するトロリー線がたわまないように張る「補助ちょう架線」が切れているのが見つかった。電気を供給する装置との金具による接続が不十分で、電気抵抗が生じて過熱、断線した可能性がある。