22日、ウクライナ南部ザポリージャの軍事訓練場で演習する兵士たち(ウクライナ軍提供・AP=共同)

 【キーウ、モスクワ共同】ウクライナ侵攻を続けるロシア軍が、東部ドネツク州北部コンスタンチノフカの掌握を狙い攻勢を強めている。同地は幹線道路や鉄道が交差する要衝。英BBC放送によると、ロシア軍は市内まで10キロほどに迫っており、夏までの完全掌握を目指しているもようだ。

 BBCによると、ロシア軍は3方向からコンスタンチノフカを目指している。連日、無人機で市内を攻撃し、22日には50代の女性が死亡した。

 ウクライナ当局によると、ロシア軍は2022年にコンスタンチノフカの制圧を図ったものの、断念。ドネツク州の激戦地となったバフムトやトレツクへの交通アクセスが良く、ウクライナ軍が兵たん拠点としていた。

 当局によると、侵攻前の人口は約7万人で、現在も約9千人がとどまっている。住宅の2〜3割が破壊されたという。

 一方、ロシア国防省は22日、同日朝までの1日半の間にウクライナ軍の無人機計485機をロシア西部や南部で撃墜したと発表した。うち63機は首都近郊のモスクワ州上空で迎撃した。