総務省が23日発表した4月の全国消費者物価指数(2020年=100、生鮮食品を除く)は、前年同月比3・5%上昇の110・9となった。コメ類は98・4%伸び、7カ月連続で過去最大の上昇幅を更新した。全体の指数の上昇は44カ月連続で、伸び率は3月の3・2%から拡大した。
コメなどの食料品の高騰が全体を押し上げた。特に、主食の記録的な高騰が家計を圧迫。コメ価格急騰の対策として、農林水産省は3月から政府備蓄米の放出を始めたが、価格抑制の効果は限定的となっている。物価上昇傾向は根強く、日銀の追加利上げ観測にも影響しそうだ。
4月は、おにぎりが18・1%、外食のすしは5・0%上昇した。