営農が再開し、田植えが行われた福島県飯舘村長泥地区=23日午前

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が2023年に一部解除された福島県飯舘村長泥地区で23日、営農が再開し、田植えが行われた。収穫後に放射性物質濃度を測定し基準値を下回れば、原発事故後初めて同地区のコメを市場に出荷できる。

 長泥地区では23年から、できたコメを市場に出荷せず、放射性物質濃度を測定して安全性を確認する試験栽培などを実施。23、24年ともに安全性に問題がないことが確認されたため、本格的な営農再開が決まった。

 この日は農家や村職員ら約30人が集まり、手植えをして豊作を願った。その後、田植え機で約2500平方メートルの水田一面に苗を植えていった。