監修した恵那ラリーファンガイドブック「はじめてのWRC」を手に来場を呼びかける三枝聖弥さん(左)と光博さん=恵那市役所

 岐阜県恵那市ラリージャパン活用推進実行委員会は、11月9~11日に同市や愛知県で開かれる世界ラリー選手権の日本ラウンド「ラリージャパン」開催に向けて、恵那ラリーファンガイドブック「はじめてのWRC(ダブリュー・アール・シー)」を作成した。4千部を発行し、6月から順次、小中学校やイベントなどで無料で配布する。

 ガイドブックはA4判オールカラー8ページ。市では2022年からWRCが開かれ、今年で4回目を迎えるものの、まだ日本ではなじみが薄いことから、ファンの裾野を広げようと作成した。初心者や子どもにも親しみやすいよう、写真やイラストをふんだんに使い、WRCのマシン(車両)や競技方法、用語について分かりやすく解説。車両整備のスペシャリストが集結し、マシンの整備や修理を行う「サービスパーク」についても紹介している。

 同市出身のラリードライバー三枝聖弥さん(27)と父親で車両整備を担当する光博さん(54)も監修として協力。ガイドブックでは「チーターと同じくらいの速さ」「マシンの設計やセッティングが競技の成績に大きく影響する」といった豆知識を添えている。

 光博さんは「ラリーの魅力が詰まったガイドブックになった」、聖弥さんは「ガイドブックを通じてラリーに興味を持ち、選手を目指す若い世代が増えるとうれしい」と話し、「ぜひ会場で、最高峰の走りとメカニックを見てもらえたら」と呼びかけた。