ロケット着陸時の衝撃試験用の脚を紹介する、将来宇宙輸送システムの畑田康二郎社長=28日午前、横浜市鶴見区

 再使用型の小型ロケット「ASCA1(アスカワン)」を開発する新興企業「将来宇宙輸送システム」(東京)は28日の記者会見で、2段ある機体のうち再使用する1段目を打ち上げ、地上に着陸させる試験を12月に米国で実施する方針を明らかにした。人工衛星の打ち上げを2028年3月までに北海道大樹町の北海道スペースポートで実現する目標も示した。

 機体を地上に戻して再使用できるロケットは打ち上げコスト低減の鍵。米スペースXが先行し、他の米企業や欧州も開発を急いでいる。

 ASCA1には、重さ100キロほどの衛星を打ち上げる能力を持たせる予定。