「KIKUSUI蔵GARDEN」の生原酒が出るサーバー=4月、新潟県新発田市

 日本酒の製造工程に不可欠な発酵をテーマにした体験型施設が、新潟県新発田市の菊水酒造の敷地内に誕生した。こうじ菌を顕微鏡で観察できる他、同じ発酵食品のパンや漬物をつくるイベントを開催。酒かすを使ったスイーツを楽しめるカフェも併設する。日本酒離れが進む中「発酵の奥深さ」(高沢大介社長)を伝えるとともに、同社のブランド力向上も狙う。

 4月29日にオープンしたのは「KIKUSUI蔵GARDEN」で、明治時代の古材を活用した梁が印象的な建物。近所に住む市職員上原青さん(24)は「発酵に着目したのが面白い。カフェに通いたい」と語った。

 月曜定休で入場無料。