赤沢防災庁設置準備相(中央左)に防災庁設置に関する要望書を手渡す熊本県の木村敬知事(同右)=2日午前、内閣府

 熊本県の木村敬知事は2日、赤沢亮正・防災庁設置準備担当相と内閣府で面会し、政府が2026年度に創設を目指す「防災庁」の同県への設置を要望した。木村氏は面会後、記者団の取材に「16年熊本地震や20年の豪雨などの経験を生かせる」と強調した。要望には、本庁か地方拠点かは盛り込まなかった。

 面会で赤沢氏は「政府として(被災地の)熊本にはひとかたならぬ思いがある」と応じたが、設置場所などの具体的な言及はなかったという。

 九州地方知事会は、南海トラフ巨大地震の発生時、大きな被害が見込まれる大分、宮崎両県を九州西部の各県が支援することを確認している。