2011年の東日本大震災で津波被害に遭った岩手県大槌町ゆかりの「奇跡の復興米(大槌安渡ひとめぼれ)」の田植えが2日、大阪府富田林市で行われた。地元小学校の児童約60人と、農協や市の職員がはだしで田んぼに入り、泥に足を取られながらも10センチほどの苗を丁寧に植えていった。
復興米は、津波で流された民家跡で生き延びた稲穂がルーツ。岩手県遠野市のNPO法人「遠野まごころネット」が14年、震災復興支援のお礼として種もみ1キロを富田林市の市民団体に贈った。以降、地元農協と市、子どもたちが栽培を続けている。今年で12回目。