全国有数のドジョウ産地として知られる島根県安来市で5日、ドジョウの稚魚が池に放流された。「やすぎどじょう生産組合」(同市)が育てた稚魚で、放流したのは組合所有の池。他に養殖農家にも受け渡した。体長5〜10センチまで育てて7、8月には県内外に出荷。飲食店でドジョウ料理が楽しまれる見込みだ。
小林倬大組合長(83)は「大事に育てたので丁寧に世話してほしい。多くの人に安来のドジョウを届けたい」と語った。
例年、水温が上がり始める6月上旬から、休耕田などを活用した池で養殖している。本年度は2・6トンの生産を目指し、前年度より約18万匹多い計約200万匹の稚魚がふ化した。