立憲民主党の野田佳彦代表(衆院千葉14区)の地元・千葉県船橋市で、15日告示の市長選が与野党激突の展開となりそうだ。野田氏に近い市議が出馬表明し、立民が推薦。2021年の前回選で自民、公明両党と共に相乗りした現職と対決する。今回も自公両党の市議らが現職を支援するため、参院選の前哨戦として注目が集まる。市長選の投開票は22日。
「新しい人がリーダーシップを振るい、活力ある街にした方が良い」。5月下旬、船橋市の市民文化ホール。野田氏は自身の集会に、無所属で立候補する市議津曲俊明氏(47)を招き、支持を呼びかけた。
今回の市長選で4選を目指す無所属現職の松戸徹氏(70)は、13年の初当選以来、自公両党と旧民主党系の推薦を受け続けてきた。立民側は松戸氏から離れた理由に多選や高齢、市の施策に対する市民への説明不足を挙げる。
市長選には諸派の元市議高橋宏氏(48)、無所属江川厚子氏(67)、無所属の元県議鈴木弘子氏(51)も立候補する予定。いずれも新人。