北陸新幹線の敦賀(福井県)―新大阪の延伸で、京都市議会が「京都市内大深度トンネルルート」への反対を表明する決議を可決したことを巡り、滋賀県の三日月大造知事は10日の記者会見で「(新幹線が)通る自治体の議会で懸念や反対の議決があったことは重く受け止めなければいけない」との認識を示した。
三日月氏は国が京都市民の懸念の声に丁寧に耳を傾けるように期待するとした一方で、石川県内の首長らが主張する滋賀県を通る米原ルートの再検討については福井県小浜市や京都市を通る現行計画の「着工条件を整え、開通に結びつけるのが望ましい」と否定した。