大阪・関西万博会場の大屋根リングを閉幕後どう扱うべきか来場者に聞いたところ、80%が「保存するべきだ」と回答したことが10日、共同通信のアンケートで分かった。保存の形態は現在のように「リングに上れる形」を支持する声が目立った。閉幕後の活用方法は日本国際博覧会協会(万博協会)や大阪府が協議しているが、今回の万博シンボルを残すべきだと考える人が多い状況が明らかになった。
アンケートは5月下旬に会場で実施し、557人から回答を得た。保存するべきだと答えた人のうち、「上れる形」でリングの一部を残すが42%、全体を残すが41%を占めた。「上れないモニュメントのような形で一部だけ保存」は11%、「解体した上で木材をベンチのような物にリユースする」は5%だった。
保存費用を誰が負担するべきかとの問いは「国単独」が35%、「国と大阪府・大阪市、経済界の3者」が34%で拮抗した。「大阪府市」16%と続いた。
一方、保存に否定的で「解体して処分するべきだ」と回答したのは10%、「分からない」は11%だった。