「長官・所長会同」であいさつする今崎幸彦最高裁長官(中央)=11日午前、最高裁

 全国の高裁長官や地裁、家裁の所長が集まり、司法行政の課題を話し合う「長官・所長会同」が11日、最高裁で始まった。冒頭であいさつした今崎幸彦最高裁長官は、裁判手続きのデジタル化が「最重要課題の一つ」だとし「機動的かつ柔軟に対応し着実に実現していくことが大切だ」と述べた。

 特に民事訴訟分野では、来年5月までに全面施行されることとなっており1年を切っている。今崎氏は「システムの習熟・定着に向けた準備を行うことが必要不可欠であり、利用者や裁判官の負担を合理的なものとしつつ、紛争解決機能の向上を目指していくことが重要だ」と強調した。

 会同は12日まで。