斎藤元彦兵庫県知事が元総務部長の漏えい問題を巡り提出した給与減額条例改正案について、県議会総務常任委員会は10日、6月定例会での採決見送りを賛成多数で決めた。定例会最終日の12日の本会議に諮り正式決定し、継続審議となる。
問題を調査した第三者委員会は5月公表の報告書で、井ノ本知明元総務部長が知事の疑惑告発者の私的情報を県議3人に漏えいをしたと認定。「知事らが一部会派への根回しの目的で指示した可能性が高い」と指摘した。斎藤氏は指示を否定した上で管理責任に言及し、自身の給与を減額50%、3カ月とする改正案を定例会に提出。議会側には減給で済ます処分を認めることに慎重論もある。