栃木県那須町のホテルや旅館、民泊施設の宿泊客に「宿泊税」を課す条例が12日、町議会本会議で、賛成多数で可決、成立した。町は2026年10月からの導入を目指す。年間約3億円の税収を見込み、道路整備や周遊バスの充実といった観光振興に充てる。

 宿泊料金に応じて徴収額が6段階で変動する「段階的定額制」を採用。1人1泊当たり100円から3千円を徴収する。

 本会議後、平山幸宏町長は取材に「選ばれ続ける観光地として、魅力ある地域づくりに生かしたい」と述べた。町によると、24年8月に町観光協会が宿泊税導入を提案。24年の観光客数は約560万人と統計開始以来で最多を記録していた。