中国の習近平国家主席、台湾の馬英九元総統(ロイター=共同)

 【北京共同】中国政府は11日、台湾元総統の馬英九氏が14〜27日の日程で中国を訪問すると発表した。福建省アモイで15日に開かれる中国と台湾の交流イベント「海峡フォーラム」などの行事に出席する。

 中国の習近平指導部は台湾与党、民主進歩党(民進党)の頼清徳政権を独立派と見なし圧力を加える。一方、馬氏が所属する対中融和路線の台湾最大野党、国民党と交流を深め、将来の台湾統一につなげることを狙う。

 中国で台湾政策を主管する国務院(政府)台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官は記者会見で「馬氏が率いる代表団の訪問を歓迎する」と述べた。