【ソウル共同】韓国軍合同参謀本部は12日、南北軍事境界線付近で北朝鮮が行っていた、金属を引っかくような音などを大音量で流す騒音放送が同日からなくなったと明らかにした。韓国が対北朝鮮宣伝放送を11日に停止したことを受け、北朝鮮も呼応した可能性がある。

 韓国大統領府報道官は11日の記者会見で韓国側の放送停止について、軍事的対立の緩和や、北朝鮮による騒音放送に苦しむ境界線付近の住民の立場を考慮したと説明した。

 韓国は尹錫悦前政権下の昨年6月、北朝鮮からごみをぶら下げた風船が相次ぎ飛来したことへの対抗策として、約6年ぶりに対北朝鮮宣伝放送を再開。北朝鮮はこの後、騒音放送を始めた。