12日午前の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=144円台前半で取引された。

 午前10時現在は前日比1円08銭円高ドル安の1ドル=144円04〜05銭。ユーロは21銭円安ユーロ高の1ユーロ=165円93銭〜166円00銭。

 11日に発表された5月の米消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率が市場予測を下回り、米国のインフレ沈静化への期待が高まった。米長期金利が低下して日米金利差の縮小が意識され、ドルを売って円を買う動きにつながった。

 外為ディーラーは「中国のレアアース(希土類)の輸出規制緩和が期間限定となる可能性が伝わるなど米中貿易協議の先行き不透明感が円買いを誘った」と指摘した。