みその業界団体やメーカーの幹部は12日、小泉進次郎農相と東京都内で面会し、原料となるコメの確保に向け、加工業界に対する政府備蓄米の放出や、加工用米の生産者に対する補助金の大幅引き上げを要請した。コメ価格の高騰により主食用の生産が増える一方、加工用米の不足が深刻化しているため。

 全国味噌工業協同組合連合会が日本酒造組合中央会と連名で要請書を提出した。ミニマムアクセス(最低輸入量)米の需要も高まっていると指摘し、安価での売り渡しや「売買同時入札(SBS)」による販売枠の拡大も求めた。

 農林水産省が公表した4月末時点の作付け意向調査によると、2025年の加工用米の作付面積は前年比12%減の4万4千ヘクタールで、大幅な減産が予想されている。