記者会見する気象庁の野村竜一長官=13日午後、気象庁

 気象庁の野村竜一長官は13日の定例記者会見で、交流サイト(SNS)などで「7月に日本で大地震が起きる」とのうわさが流れていることについて「デマと考えられ、そのような情報で心配する必要は一切ない」と述べた。現在の技術では、日時や場所、大きさを特定した地震予知はできないと強調している。

 香港と日本の空港を結ぶ路線の減便が相次ぎ、うわさとの関連が指摘されている。鹿児島県によると、鹿児島空港では7、8月は全て欠航。運航する香港航空は「地震が発生するうわさが広がり、客が減少している」と説明したという。

 野村氏は、根拠がない情報を信じる人がいることを「非常に残念だ」と話した。