昨年元日の能登半島地震で被災した石川県の高齢者施設などから、県内外の「みなし福祉避難所」に移った2131人のうち、255人(12%)が亡くなっていたことが12日、県の集計(今年4月1日時点)で分かった。県は詳しい死因を確認できていないが、環境変化のストレスが影響した可能性は「排除できない」としている。

 県によると、能登地震で自治体が定める福祉避難所が被災するなどして受け入れ先が不足したため、特別養護老人ホームなどをみなし福祉避難所として指定した。県内外に最大で約480カ所設けられ、石川県内に1908人、群馬、富山、福井、岐阜、愛知の5県に計223人が避難した。