東海学園大大学院(愛知県)に通っていた名古屋市の男性(26)が、副学長だった男性教授(60)から「おまえはサル」などの暴言を含む叱責を受けて抑うつ状態になったとして、損害賠償を求める訴訟を起こし、教授と運営法人に計140万円の支払いを命じる判決が出ていたことが12日、分かった。昨年10月の一審名古屋地裁と今年4月の二審名古屋高裁の判決はいずれも不法行為を認め、5月22日に確定した。

 一、二審判決によると、教授は2022年5月、男性がゼミを欠席した際の連絡を巡り「君はばかなんだ」と叱責。自身がこぼしたコーヒーを「おまえはサルだよ。人間らしいことやってみろ」と言って拭かせるなどした。