【ニューデリー共同】インド西部アーメダバードでエア・インディアの旅客機(乗客乗員242人)が墜落した事故で、地元メディアは12日、監視カメラの映像を基に離陸約30秒後に墜落したと報じた。エア・インディアは13日、乗客乗員241人が死亡し、生存した1人が病院で治療を受けていると発表した。機体は空港近くの住宅地に落ちて炎上したため、地上でも多数が巻き込まれた可能性があり、当局が捜索救助を続けている。

 機体は米ボーイング787の最新鋭機種で、英ロンドン近郊のガトウィック行きだった。インド航空当局が原因を調べるとともに、米運輸安全委員会と英国の航空事故調査当局が調査支援チームをインドに派遣する。

 航空機を追跡する民間ネットワーク「フライトレーダー24」によると、事故機は9、10日に羽田空港に寄っていた。

 インド民放NDTVが報じた映像では、旅客機は滑走後に離陸したが、高度をほとんど得られないまま進行方向にある住宅地に墜落した。別のインドメディアは高度約190メートルから降下したと伝えた。