13日、テヘランで、イスラエルの攻撃後に損壊した建物で活動するレスキュー隊員ら(WANA提供、ロイター=共同)

 【エルサレム、テヘラン共同】イスラエル軍は13日、イラン各地を空爆した。軍は核関連施設など100カ所以上を攻撃したと発表。イラン核施設への空爆は初めて。イランメディアによると13日未明以降、首都テヘランや核開発に重要な中部ナタンズのウラン濃縮施設などが攻撃され、革命防衛隊や軍のトップらが死亡。北部テヘラン州では78人が死亡、320人超が負傷した。米国は関与を否定した。イランは報復を宣言。イスラエル軍はイランが無人機100機以上を発射して反撃し、迎撃を続けたと発表した。

 イラン最高指導者ハメネイ師は、イスラエルが「厳しい罰を受けなければならない」と表明。地元メディアによると革命防衛隊のサラミ司令官や軍のバゲリ参謀総長、核科学者6人が死亡した。ナタンズの施設には攻撃が続き、テヘランの革命防衛隊本部も攻撃された。北西部タブリーズでも5人が死亡。軍報道官は攻撃に米国の支援があったとした。

 イラン原子力庁はナタンズの濃縮施設内部で放射能汚染が発生している恐れがあると表明。外部汚染はないとした。