東京都議選(定数127)が13日告示され、物価高対策や「政治とカネ」問題を主な争点に論戦が始まった。各党は結果が夏の参院選に直結するとみて、国政選挙並みの態勢で臨む。都選挙管理委員会によると、計42選挙区に平成以降で最も多い295人が立候補した。うち女性は過去最多の99人となった。投開票は22日。
自民党は派閥や都議会会派の裏金事件で逆風の選挙戦になり、第1党の座を守れるかどうかが焦点だ。「知事与党」として小池百合子知事を支えた自民、地域政党「都民ファーストの会」、公明党の3党が過半数を維持できるかにも注目が集まる。国民民主党は玉木雄一郎代表と小池氏の距離が近く、議席獲得の場合は協調路線を取るとの見方もある。
小池都政に批判的な立憲民主党は、定数の少ない選挙区で共産党などと候補者を調整した。石丸伸二・前広島県安芸高田市長が代表を務める地域政党「再生の道」も議席獲得を狙う。
12日現在の選挙人名簿登録者数は1155万1505人。