2019年9月、世界選手権で力走する豊田将樹=ドーハ(共同)

 富士通陸上部は13日、男子400メートル障害の豊田将樹のドーピング違反問題に関し、資格停止期間の短縮を不服とした世界反ドーピング機関(WADA)の申し立てを、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が棄却したと発表した。5月28日付。昨年、日本スポーツ仲裁機構が下した決定が支持された形となる。

 2019年世界選手権代表の豊田は、禁止物質の摂取があったとして22年に資格停止処分を受けたが、意図的ではなかったとの主張が認められ、原則4年の停止期間が2年に短縮されていた。豊田は所属先を通じ「もう一度日本代表として国際舞台に立ちたい」などとコメントした。