神戸市東須磨小で激辛カレーを強要するなどした教諭いじめ問題の対応に当たった市教育委員会の30代男性職員が2020年に自殺したのは、長時間労働や精神的負担に適切に対応しなかったためだとして、妻らが市に約1億3800万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審は13日までに大阪高裁で和解が成立した。
訴訟記録によると、市が遺族に3千万円を支払う。和解条項で、市は労働環境の一層の改善を約束した。2月6日付。
24年5月の一審神戸地裁判決によると、市教委係長だった男性は、教諭4人が同僚をいじめていた問題が19年秋に発覚してから苦情電話の対応などで業務量が増大していた。