記者会見するJR西日本の長谷川一明社長=13日午後、大阪市北区

 JR西日本は13日、客を乗せた新幹線で荷物を緊急輸送するサービスを7月から始めると発表した。法人を対象に、精密機械の部品や医薬品、血液検体など急いで運ぶ必要がある荷物を想定し、予約は当日も受け付ける。現行の事前予約が必要な輸送サービスを拡充し、物流業界の人手不足問題の緩和につなげたい考えだ。

 山陽新幹線の新大阪、広島、博多の3駅で荷物の積み込みと積み降ろしができる。1編成当たり5箱までで、利用料金は新大阪―博多で7万3700円。発車時間の30分前までに持ち込む必要があり、集荷や配送を希望する場合は別料金で対応する。

 JR西は2021年に新幹線の速さを生かした荷物輸送を始めた。